4/12/04 Monday. in Nishinomiya

嘘や裏切りやペテンを知り、戦争の何たるかも知る「老人」は、自ら惨劇の記憶の反芻などしたいはずもなく、たぶん黙っている。

罪もなく、純真無垢で、穢れを塵ほどもまとっていない「青年」は、もちろん惨劇の味など露ほども知らず、同じくおしゃべりには加わらない。


結局、ワタシみたいな、安全な此岸に居るのに行ったこともない彼岸をさも見たふりをして、そこで起こっている事柄に延々とおしゃべりを重ねている、こういう「大人」の仮面をかぶった中途半端さが『愚かさ』の始まりなのかもしれない。


おしゃべりの前に、「老人」に学ばなければならないことは、まだまだいっぱいありそうだ。