3/4/04 Thursday. in Nishinomiya


10年前、鄙びた学校で化学を習っていた頃、「使えるパソコン」と言ったら、"Mac"だった(ように思う)。
片や画面上のカッチョよろしい絵をマウスカチカチでOK、もう片方たるや、白黒画面にしゃべりコトバでないアルファベットと記号を正確に羅列(一字一句でも間違えたらアウト!)してようやく。。。

「十年一昔」なーんて、昔の人は妙を得てるなー。あんなに使いづらかったシステムだったのに、今や世界標準らしい。誰も、「今からWin---sを標準にします!」って宣言したわけでもないのに。

そうやって、「特定ネタのシェアを独占して競争原理を取っ払ったらボロ儲けできる」ことを知った後発は、なりふり構わず、なんぼ赤字でもとにかくユーザー数を増やして自分の会社が主導権を握れるように・・・、という作戦(?)に出た。


・・・そして事態は起こる。ワタシも含め、正確な住所・本名・メインのメールアドレス、などなどの情報が数百”万”人分、流れ出たらしい。正直、ジャンクメールが増えた。しかも今までは「出会い系」だけだったのに、「金融系」が続々と。

とりあえずジャンクの配信を防いでほしくて、「カスタマーセンター」にジャンクメールを転送した。詳細なヘッダ情報もつけて送った。
(ヘッダ情報: あるアドレスから、どのプロヴァイダをどういうふうに経由して自分のアドレスにメールが届いたか、の記録。)
カスタマーセンターからの返信: 「このたびは情報流出でご迷惑をかけ大変申し訳〜〜〜。。。」・・・ワタシの頼みごとからすれば全く的を外した返事。ワタシの文章が日本語の体をなしてなかったか、センターのメール担当がワタシの日本語を解せなかったか。


しょうがないので電話した。”混み合ってます”アナウンスがしばし流れ、若い、あまり落ち着いた声でない男性が応対に出た。いろいろ聞いたが、歯切れよい答えが一つも無い。「ただいま捜査当局に全面協力して事態の全容解明に〜〜」、、、”官僚答弁”はテレビの中の世界だと思ってた。
ワタシも少々感情的になって、応対の男性に根掘り葉掘り聞いてみた。いわく、「捜査当局とは”警察庁の捜査一課”で、”500円券にお詫びの意味はない”」らしい。きっと彼は、”イヤな客”と思ったことだろう。でもあなたが雇われてる会社はそんな会社だ。(上級官庁の「警察庁」は事件捜査を直接担当するっけ??)


同じ”数十億のカネを使う”という行為だったら、数百万人に500円券ばら撒く代わりに、「顧客対応のプロを100万円で1000人雇う」ほうが、困ったときのバックアップには、よっぽどありがたく、かつ頼もしい。そのカネの出所は、結局ワタシのようなユーザーが払ってる回線使用料なんだし。

”顧客の目線”でモノを見ていない会社には、未来は、おそらく、ない。(ヒロスエはつくづく強運だなぁ。あああやかりたい♪)