6/6/04 Sunday. in Nishinomiya

今日は、ヨーロッパでの第二次大戦の転機になった「ノルマンディー上陸作戦(D-Day)」から60周年の日だそうだ。戦勝国の記念日のはずだが、今年はかつての”敵国”ドイツのシュレーダー首相も式典に招待されているらしい。またひとつ、歴史のメルクマールができたように思う。

大戦後のヨーロッパは、かつてのどこの歴史にもない「戦争を経ない統合」を、一歩一歩、実現に近づけている。まずは手を結べる戦略物資(石炭・鉄鋼)分野の協力に始まり、欧州連合EU)を立ち上げて実質の国境をなくし、通貨統合を行い、今年の5月には「鉄のカーテン」の向こう側だった旧ソ連圏諸国のEU入りまでも実現させた。忍耐ある交渉でヨーロッパ全体の”利益”を考えた結果だと思う。素晴らしい。

”利益”と書くと、どうしても経済的なものばかりを想像してしまうが、それらも当然踏まえ、さらにかつての敵味方や偏狭なナショナリズムといった対立軸を超えてのヨーロッパ融合の象徴に、今回の式典があるように思う。姿の見えないテロに怯えるわたしたちのコミュニティと比べて、ヨーロッパが得た「平和の配当」という利益は莫大なもののように感じるのはワタシだけだろうか。。


追記、レーガン米大統領が死去、の報。就任当初はやれ大根役者だB級俳優だと呼ばわれていたけど、今になって写真を見れば好々爺の雰囲気さえ感じてしまう。現在の、C級にも満たないような保安官気取りの大統領は20年後にどう見られているのだろう?!