5/24/04 Monday. in Nishinomiya

土曜日の、一連の出来事を見聞きして、相当の以前(おそらく学生だった頃)に「合気道外交」なんて活字を読んだのを思い出した。

説明は不要だろうが、北朝鮮朝鮮民主主義人民共和国)の外交術を指してのコトバだ。当時は北朝鮮を取り上げるマスメディアもあまりなかったので、正確な記憶でないがコトバは新聞でもテレビでもなく出版された「本」で読んだもののように思う。

冷戦中から独特な社会主義国家であり続ける北朝鮮だが、物量で圧倒的な他国から猛烈な圧力を受けても、その圧力をいつの間にか自国の利益になる方向に投げてしまう。クリントン政権とのいわゆる「枠組み合意」(核と重油軽水炉のバーター)はその典型かもしれない。

今までの数珠つながりの出来事について、ここで書くことはしたくない。ただ、1年そこらでひっきりなしに人事異動する政府官僚が、相手の発想や出方をキチンと読み、リスクとリターンのオプションを全て考えて、その上でしっかりした交渉戦略を首相に授けたのだろうか。そこが気になる。

「一家団欒」を外交バクチのカードにされてしまっては、正直、やりきれない。