5/16/04 Sunday. in Nishinomiya

前々からチケットを取っていたミュージカル「キャンディード」を、フェスティヴァルホールに観に行きました。

フランスの啓蒙思想ヴォルテール(Voltaire、1694〜1798)が著した原作"Candide"(フランス語発音は「カンディード」?)は、1755年のリスボン地震の惨劇に触発されて書かれたということで、ちょうど250年前のお話なんですが、視野の狭い世界観、戦争、人を狂信させる宗教、カネへの執着、異文化への無理解、ヒエラルキーへの盲目の服従・・・挙げていけばキリがないほど、現代のわたしたちが個人的にも社会的にも抱えてる不条理の数々を暴いて諷刺してて、笑いとともにとーっても考えさせられ、またバーンスタインの神がかり的な作曲の才能に、本当に心臓を内側からわしづかみにされて、ナマ舞台を観るのは今回で4回目でしたが、毎回ワタシの涙腺を全開(全壊?)にさせてくれます。

最近、舞台や映画やスポーツや、いろんな場面で独り涙をダダ漏れさせることが多いです。昔はオヤジが急死したときしか泣けなかったのに。こり固まったココロがほんの少しでも溶けつつある証だったらよいのですが・・・。