3/8/05 Tuesday. in Nishinomiya

“明るいおカネ第一主義”の伝道師 ライブドア社長 堀江貴文〜その1その2その3
この数週間でホリエモンに関する記事はまあクサるほど垂れ流されたわけですが、この評伝はダントツでおもしろうございました。観念的思考を徹底して排除して、現実世界で客観的に測定可能「お金」っていう軸で自分自身の価値の最大化をひたすら目指してるのがよくわかる。こういう平易な記事が出れば氏の行動原則の理解は可能だと思いますが、えてして人間って「血筋、家柄、毛並み」(文中より)のような観念がつくりだすヒエラルキーアプリオリに受け入れる傾向が、特に新しい歴史教科書で世の中を変えようとするような正論路線の方々には強いだろうから、難しいのかねえ。。。


フジTOB、上場企業の株主重視姿勢に格差=トヨタなどは応募せず
電力会社とか、原発つながりでアンチ経営陣な株主がうようよだと思うんですが、取締役会では本当にリスクテイクの議論がなされたんでしょうかねえ??!

<会社は誰のものか、問われる経営者のモラル>
 フジテレビはTOBによる目標を達成したが、TOBへの応募態度をめぐって、取引先との関係を重視する企業と、株主重視の企業との違いが目立った。
 厚生年金基金連合会の矢野朝水・専務理事は、「会社は株主のもので、その価値を高める義務があるのに、日本企業の経営者の多くは会社は自分の物だと思っているようだ」と指摘。
 今後は、「株主価値の向上を重視する経営にする必要がある。会社はだれのものか、株を公開しているとはどういうことなのか、真剣に考える時に来ている」と警鐘を鳴らしている。


というわけで「会社は誰のもの?」ということで、こんな話が・・・。
患者名簿を選挙はがきに流用 五島正規氏の関連病院
このゴトウとかいう人物は民主党の代議士なわけですが、地元紙とタカをくくったのか、記者との一問一答でとんでもないことをぬかしております。

 ――個人情報保護法施行前だが、患者名簿を政治目的に使うのは問題ではないか。仮に施行後ならば、個人情報の「目的外利用」になる。
 「うちの患者の名簿。道義的にも問題はない。問題になるのは患者の診療情報が出た時だ。名前は診療情報じゃない」
 ――名前だって個人情報ですよ。
 「何を言う。それは法施行後でも問題にはならない」
 ――例えば、新聞社が購読者名簿を選挙に使ったら問題になるでしょう。
 「それはあなたがそう思っているだけだ。(個人情報保護法の)目的外利用というのは選挙なんて想定してない。問題になるのは会社が得た情報を第三者に提供する、営利を目的として提供するというようなことで、社長が使うのは問題ない」
 ――個人情報保護法が施行されれば、例えば大きな会社の社長さんが従業員名簿や顧客名簿を選挙に使うのは、そういう目的で名簿を使うということが事前に明示されている場合に限るのであって…。
 「そんなことない。社長が職員や客に対して、自分の名前を使って、Aさんを推薦しますと選挙はがきを出す。その時に出すことの了解がないから目的外利用なんて言ったら選挙ができない。(公職)選挙法に規制があるかどうかなんですよ。何が違法ですか。個人でやるのに問題はない」
 ――防治会は法人です。
 「だから防治会で出してない。五島正規と院長名ですよ」
 ――病院としてのものではなく…。
 「そう。いずみの病院という名前は入ってないはず」
 ――入ってますよ。
 「それは肩書。差出人はあくまで個人。その限りにおいて違法じゃない」

・・・(絶句)。社長というのはこと選挙であれば業務で得た社内情報を自由勝手にバラまいてOKらしい。ライブドアvs.フジのことで政治屋がしゃべる与太話は全力で無視もできますが、これはあまりにもひどすぎる。自民党がダメなのは物心ついた頃からそうですが、民主党がコレだからなー。半月前にこんなこと言ってましたが、誰か覚えてた人いますか〜??(笑)