4/9/04 Friday. in Nishinomiya

ライプニッツも顔をしかめるような予定調和的な事件のせいで、久しぶりに「テレビ」を見ていた。

いい加減ニュース情報に飽きてチャンネルを変えると、ちょうど、江國香織さんがトーク番組に出演されていた。
名前は前から知っているが、キチンと文章を読んだことはない。でも、惹かれるモノがあって、お話をずっと聞いていた。とーーっっても、コトバの才能がある人だ。ホレボレするくらい。「じゃこじゃこ」なんて擬音語、フツーのセンスでは発明できないと思う。


昔、たぶん原田宗典さんの本だったと思うけど、「作家本人の朗読」というのに興味を持って、初めて、それを見ることが叶った。やっぱり、いいと思う。特に江國さんのようなコトバなら。


去年の11月、わたしたちの国のために誠実に働いてくれていた3人を突然亡くして、わたしたちは号泣した。いま、わたしたちは、新たな3人のための「号泣の準備」に入っているのか?

普通の理性と一匙の勇気で判断を下せば、お互い銃の代わりに匙を持って、笑顔で向き合って食事をする、そうできると、未だにワタシは信じてる。砂漠の砂は、号泣をいくらだけ吸い取っても、豊かな緑には、きっとならないから。